2010年6月26日土曜日

いよいよ渡航です

 渡航前最後の妊婦検診もOKとなり、いよいよ渡航の日を迎えました。不安は全て無くなった訳ではなく未だにやっぱり止めておいた方がいいかな???と思うのですが、冷静に何度も考えて決めたことなのと、留学が失敗しても、何か予期せぬことがあっても全て自分の責任とだんだんこの状況を自分でも受け止められるようになってきました。
 航空券は、Expediaという世界最大の旅行会社の運営するサイト上でユナイテッドのチケットで、ANAとの共同運行便のビジネスクラスを取りました。アップグレードなんかでビジネスにはよく乗っていましたが、実は最初からビジネスチケットを取るのは初めてです。行きは旦那さんが空港まで送ってくれたのですが、ロサンゼルスに着いてからの荷物のピックアップはANAがエスコートサービスで対応してくれました。妊婦は重いものを持つと流産/早産につながると言われていますが、直接の原因では無いかもしれないですけど、持った時の筋肉の緊張から、お腹の張りが出たりして結果的に問題が出て来るのでは無いかと思います。中期に入ってからはあまり運動しすぎたりするとお腹が張って辛くなって来ますので、重すぎる荷物は禁物と思います。3ヶ月という期間なので27kgという荷物になってしまいましたが、その時点で絶対持つのは止めようと思ってあきらめました。
 乗ってすぐ食事の前に本当はシャンパンかビールと行きたいところですがお湯を1杯頼み、漢方の安胎薬とエコノミー症候群対策の薬を飲みました。その後特に足の裏や全身に熱を持ち、かなり全身の血流が良くなっているという感覚でした。実際降りた時に足のむくみが全く無くすっきりしていたのは驚きました。今までビジネスでもエコノミーでも特に長距離線は高度が高くて気圧が低くなるので足のむくみは避けられないという感覚を持っていたのですが、今回は妊娠中にも関わらず全くむくみが無かったです。恐るべし漢方の力。着いてから夜中にトイレに何度も。。。ということも全くありませんでした。
 さて、ANAは本当に親切にエスコートしてくれましたが、問題はイミグレの通過時でした。特に妊娠していることを伝える必要は無いはずでしたが、エスコートしてくれていることで妊娠していることが分かり、妊娠中に留学等短期滞在をすることは通常無いはずだと言うのです。確かに例は見たことないかもしれませんので、説明は少々やっかいでした。アメリカで出産すれば子供は自動的にアメリカの永住権が手に入りますので、それを懸念してのことだと思いますが、帰国の意思を示してやっと納得してもらいました。勿論早産の可能性もあるので、こちらで産まなくては行けないということもあり得ますし、アメリカの永住権を取っておいてあげたほうが人生の選択肢として幅が広がるはずなので全く考えなかった訳ではないですけどね。
 
留学生寮に入れるのが28日からなので、それまでCosta Mesaのモーテルで体調を整えて時差を解消していく予定です。所謂よくアメリカの刑事ドラマに出てきそうなモーテルで、初めて入った時は若干ビビりました。黒塗りの車が銃を片手に乗り付けて来て、モーテルの部屋をバンと押し空けるというシーンはよく見ますが、本当にあんな感じで、外の道路からすぐ駐車場に誰でも入ることが出来て、駐車場のすぐ前が部屋の入り口。しかも勿論1階です。カーテンは開けてしまうと前の通路や駐車場から部屋が丸見えになってしまうので昼までも採光が取れないままです。この点時差ぼけ対策としてはNGのホテルでした。日本は安いホテルでもホテルの入り口から内廊下を通って部屋に入るので、ここまでオープンだと若干身の危険を感じてしまいます。
でもさすがカリフォルニア空は高く晴れていてこんなモーテルでもプールにジャグジーが揃っていて十分楽しめてしまう感じです。実際土日ですのでファミリーでの滞在が多くアットホームなモーテルでした。まだアメリカ人の見分け方を習得してないのですが恐らくメキシコ系とかスペイン系なんかが多く泊まっていました。New Port Beachという海岸へ近いということもあってか、かなり盛況のようで土曜は満室でした。
 

2010年6月23日水曜日

妊婦の渡航用対策

先日お世話になった漢方のおかげでなんとか胃腸は持ち直したので、留学中の分をもらいにまた目黒の桑楡堂へ。加味平易散を100回分処方してもらいました。これまで1日に2回飲んでいましたが、体調に合わせて1日1回は続けた方がいいとのことなので、体調さえ崩さなければ十分足りる量です。
さて先生に渡航の話をしたところ、妊婦はむくみやすくエコノミー症候群にもなり易いので、予防対策の薬と念のため安胎薬を処方して頂くことになりました。行きはまだ妊娠6ヶ月なのでそれほどお腹も大きくなっていない(現在腹囲81センチ)ので、安胎薬とエコノミー症候群の予防薬は行きはフライトに乗ってから1回だけ飲んでみてとのことでした。ただ帰りの方が8〜9ヶ月にかかるところなのでかなりお腹も重くなっているでしょうから、帰りの方が心配とのことです。そこで飛行機に乗る1週間前から予防策として薬を飲み始めた方が良いとのことでした。安胎薬と呼ばれている婦宝当帰は日本でもメジャーになっている薬のようで、疲れが出たりちょっと調子が悪いときに飲んでみたらとのことでした。そこで2週間分を処方してもらいました。
エコノミー症候群用の薬があるのかと驚きましたが、やはりむくみ防止とか血栓の防止に効果のある漢方ということのようです。
また先生が前に看ていらっしゃった妊婦さんで、フライトアテンダントの方がいらっしゃったようですが、その方は産前のぎりぎりまでやはりヨーロッパ線をアジア乗り継ぎで飛ばれていたそうです。先生も心配になるほど8ヶ月のかなりお腹が大きくなるまで仕事をこなしていたそうですが、安産で出産されたとか。女性の体は強いですね〜なんて関心しながら、フライトにはそんなに神経質にならないで、大丈夫ですよ〜と励ましてもらいました。
妊婦のフライトに関する規定は航空会社にもよるようですが、出産予定日の1ヶ月前までは通常特に診断書無しで乗ることが出来、それを過ぎると医師の診断書が必要みたいです。ただやはり安定期で28週までが旅行には最適とたいていの本には書いてありますので、それを過ぎない方が本当は良さそうですね。
今のところ32週でアメリカから帰国を予定しているので、ちょっと不安はありますが、予防薬はかなり心の支えにはなります。あとは帰国前の直前の検査と、トラブル予知の予備知識を覚えておけば大丈夫なのかな〜とは思います。
行きのフライトの3日前の診察はオーケーとなりましたので、無事行けそうです。
結局病院の先生も最初はできればお勧めしないという否定的な感じではあったのですが、助産婦さんみなさん行く時は快く送り出してくださいました。1−2時間毎に歩いてくださいね〜とかいろいろアドバイスも頂きました。

実は人によっては妊婦=じっとしていないといけないと思っていらっしゃるので、留学?!は?という反応をされた方もたくさんいましたね。ただ仕事しているよりストレスは少なく、逆に仕事が思うように出来ないストレスを感じるのであれば、勉強をしている方が精神的にはいいだろうと思っています。少なくとも私の場合、全職場での妊娠というのがどうしてもイメージが湧かなかったのでキャリアアップという言い訳に留学中に妊娠生活という手段が自分の中ではピンと来ると勝手に決めていたのですが。勿論それぞれの考え方があるでしょうから、あまりにも真っ向から否定されてしまうと面倒だし、過剰に心配されてしまうのも嫌なのでそれ以来あまり他人には言わないことにしてます。
一番言いにくかったのが旦那様の実家です。ただこちらは意外にもすんなりと理解を示してくれて、心配していた過剰な心配や抗議には会いませんでした。本当に理解のある方たちでありがたいと思ってます。勿論旦那様がうまく説明してくれたのもありますね。

2010年6月15日火曜日

自分で作る薬膳


漢方の邱先生から教えてもらった体質に合う材料を探しに中華街へ行きました。漢方薬に使われる素材って普通に意外と買えてしまうのが中国ですが、知識が無いとなかなか手が出せないもの。今回は食べた方がいいと言われた材料を中心に中華街で探してみて、薬膳スープや薬膳粥を作ってみようと思います。
さて、最初に入ってみたのが中華街の中では割とすっきりしたレイアウトの萬福臨という食材屋でした。南門シルクロードの一番端のお店です。価格は他に比べて同等か少し安いといういったところでしたので、たくさん買ってみました。クコの実、陳皮(これはお茶でも料理でも使えそうです。)それに緑豆(これはタイ産でした、薬膳粥に使えそうです。)。それと薬膳では無いですが、ピータンと今流行の食べるラー油。ラー油は中華街でも売れ筋みたいで、店頭に置いてあるお店が多かったです。
それから、天長門をくぐった通りに入り、左側にある細長い隆記というお店に入りました。手前には売れ筋なのか山査子やクコの実なんかが置いてあるのですが、中に入るといかにも漢方の素材っぽいものが小分けして並んでます。今までこの辺りにはちょっと近づけない雰囲気だったのですが思い切ってみてみてると、当帰片や、ニッキ、人参を見つけました。値段も一袋200円〜500円と意外と失敗しても痛くない範囲です。人参だけは小袋と言ってもそれなりの30本程度の細いものが束になっており、これは1500円と少し高めでした。棗もここには粒の大きさが選べるので、大粒のものを買いました。と、だんだん揃って来たところで後は、ピーナツや仙草ゼリーなんかを道ばたのお店でちょこちょこ買い、かなりの量を持って帰りました。

まず薬膳粥にトライです。前の晩に一晩つけておいた緑豆、黒豆、蓮の実に加えて、さっと洗った糯米、ピーナツ、棗を入れて40分コトコト煮込みます。学生の時に中国へ公費留学を1年していたとき、友人の香港の親戚の家へ1週間程お世話になったことがありました。そのとき毎朝食べていたのが甘くて冷えた豆粥。最初はその甘さにびっくりしましたが、意外と病み付きに。それ以来なんとなくどこかでその味を求めていたのですが自分で挑戦するのは初めて。今日は蓮の実に黒豆と棗を入れて、薬膳風にしてみます。
ただあそこまで甘くしてしまう勇気は無いので、甘さは軽めにしました。氷を少しいれながらぜんざい風にしても楽しめましたよ。

お次はかなりドキドキですが、薬膳スープです。当帰は産前産後の調子を整えるのにかかせない漢方で、人参は特に私のような虚血タイプにはいいそうです。ニッキは胃の調子を整えます。棗とクコの実は結構定番の材料だと思われるので、それぞれ洗ってスープに放り込んで行きました。それと鶏の骨付きもも肉を6本。青ネギと皮付きショウガも臭み消しの意味で入れます。かなりおおざっぱですが煮込むこと2時間。かなりそれらしい味が出ており、かなり効きそうな深みのある味に仕上がってました。塩と醤油で味を整えてなんとか薬膳スープの完成です。旦那さんにも食べてもらいましたが、美味しいというより家で薬膳というカルチャーショックが好評だったみたいです。
ちょっと自信がついたので、留学する前にこれを食べて体力付けて行こう。

2010年6月9日水曜日

漢方薬で体調を整える


日経にも最近コメントを載せていたり、雑誌にもよく連載などを載せている邱紅梅先生に会ってきました。目黒の駅から徒歩10分ぐらいの桑楡堂薬局というところでカウンセリングをじっくりやって頂けます。実は胃腸が元々弱い体質なのですが、妊娠してつわりの時期から時に安定期に入ってもまだ胃酸が出易かったり、ムカムカしたりすることがあります。妊娠中は体の各箇所の筋肉が緩むので、胃の入り口の筋肉も緩み、胃酸が食道へ逆流し易いという症状に悩まされることがあります。逆流性食道炎というらしいです。
桑楡堂薬局はこじんまりとしてすっきりした造りの薬局でした。入ってすぐに大きなテーブルがあり、そこで待っている間はクコの実のお茶等を出してくれます。女性の不具合や健康に関する本がたくさんおいてあり、事由に閲覧できます。奥に調薬室があり、その横に先生が患者さんと相談するスペース。邱先生は小柄な女医さんで、患者さんが納得の行くまで説明をしてくださいます。現在悩んでいる症状を聞かれ、その次に舌を見せてくださいと言って、舌を長く突き出して見せます。ふんふん、それでもう先生の中では結論が出たようでした。症状、血色を見て患者さんのタイプを分別し、最後に舌を見て舌の状況からタイプの決定を行うというのが最初の診察の流れのようです。私の場合は気虚というタイプで血の巡りが全般に低めで胃腸障害等を発症し易いタイプだとのことでした。胃腸の不快症状を治すのは対処療法で治せるのですが、根本の原因である血の巡り等を良くしていくこと治療をしていった方が良いでしょうとのことでした。特に妊娠中は通常よりも栄養をが必要であり、普段よりも内蔵の働き等も良くないと子宮の圧迫による不具合がさらに出易くなってしまいます。そこで、私の場合は平胃散という胃腸の薬に、山査子、麦芽、神曲(シソ)の三種類を足して血流を良くして行くという処方を出して頂きました。朝晩2回。それ以外に胃酸の不具合に安中散という薬も念のため処方してもらいました。1日500円程度の出費にはなってしまいますが、長期的に体の不調を治していく、また短期的な不具合を妊娠中でも安全な処方が出来るのはやはり漢方ならではでしょうか。
最近では漢方を処方する病院も多くなっているようで、結構耳にする言葉になってきましたが、当帰という漢方薬が特に妊娠中の栄養補給や産後の体力回復、養生に良いそうです。体力は一日で出来るものでもないでしょうから、特に高齢出産でもあるので、体力をキープすることを第一に考えないと行けないんだなと考えを改められる一日でした。

2010年6月8日火曜日

カリフォルニア大学への願書申請

迷った結果、Business Administration & Management という起業家目指す人や、MBA取得を目指すためのというコースを3ヶ月で提供しており、安定期中に行けるというのもあって、申し込みました。だいたいコース開始の2ヶ月前には締め切りになります。願書は志望動機や、職務経歴、英語(TOEICでもここはOK)のテスト結果なんかで簡単に通ってしまいます。アーバイン校は半分アジア人ということなので、日本人、韓国人、中国人なんかも多いのでしょうから、恐らく全くネイティブの授業にいきなり入るよりはワンクッションおけるし、短期間で集中的に学びたいという人のためのコースでもあり、お手軽に受講できるところはおすすめですね。授業料は6100ドルとまあ標準的ですが。
願書を出して1ヶ月程で入学許可書やI-20というビザ申請のための書類が送付され、アメリカ大使館にビザを申請に行きました。申請書をウェブで登録するのですが、かなり長〜い質問なんかがあるのでまだかまだかと思ってもなかなか終わりません。こまめに保存しないと時間が経つと全部消えてしまいます。苦労したのはビザ申請のための顔写真ですが、わざわざ写真屋で撮ってもらわなくても少しペイントが得意な人であればできてしまうので、その方がお得です。わたしの場合はその辺りの得意な旦那さんに写真を撮ってもらい、それを編集してもらっちゃいました。大使館とのアポはなかなか取れないかもと聞いていたので、慌てて書類を揃えたのですが、実際アポ画面に行ってみると翌日に空きがあり、早い方がいいとすぐ申請。申請料金支払いやなんかはカードでOKのと、Paygyを使わなくてはいけないのと、いろいろです。また大使館から送付されるための500円の前払い郵便封筒なんかが必要です。Paygyも前払いのレターパックも実は初めての体験でした。レターパックは郵便局ですぐ購入できます。
アメリカ大使館は初めて中に入りましたが、セキュリティーを抜けて待合室に入ると、200人程座れる椅子があり、ほぼ満席。駐在員家族と思われる小さい子供連れファミリー、一人の男性や女性、カップルなんかでいっぱいでした。日本でビザを取るのは日本人が殆どなのかと思ってましたが、実際中国人や中南米の人も多くいましたね。日本に来てからそのまま留学や仕事で行かれる人もたくさんいるようでした。実際2−3時間待つこともあるとウェブには書いてありましたが、1時間程度で面接に進み、1分ぐらいの面接では簡単な質問だけでした。Who is paying for this?と聞かれたときはアラフォの女性に聞く質問でもないかな〜と思って勿論自分、この年齢の女性に投資する人は少ないわ。。。と思ってしまいましたが。Visaはその場ですぐおり、2週間以内に送付とのことでしたが2日後にレターパックでVisaが届きましたので、結構てきぱきとやられておられます。
さて、妊娠中の宿泊先は?とデリケートな問題だと思うのですがこちらはやはり校舎内の寮を申し込みました。一応妊娠中なので寮に入ってもいいかどうかの問い合わせをしたところ、全くその辺問題視してないようで、逆にオメデトウ!みたいなメールが来ました。ただ問題が4人部屋でベッドルームは2人で共有。あまりヤングは止めてねとHousingのStaffへメールしたところ、ルームメートは年齢やなんかでできるだけアレンジしているという回答でしたが、10代のパーティ好きな女の子だったらどうしよう?という不安はまだあります。着いてからのお楽しみです。